なおとの日常

果てない好奇心の追求と男の浪漫を胸に!不定期で能書き満天のなおとの「日常」をお送りしております。過去にヒッチハイクで日本一周した昔話しもありますよ〜。

苦行の先にあるもの。

眩しい光と冷える空気に目が覚めた。
時刻は午前4:30だった。明るい。日の出が早くて驚きだ。昨夜は野宿ということで屋外で一晩を過ごしたわけだが全然眠れなかった。
周囲の物音に敏感になってしまって安心していられない。もう一度目を閉じる。5:00が過ぎて声が聞こえた。

『おはよう』 なんだ⁈ 誰⁈
公園の管理人らしい。えらく仕事が早い。
かなり心配された。今日は土曜日。大きい公園なもんで人が多くここは人目に付きやすいとのことで早急に出て行って欲しいとのこと。
こんな早朝にか…。厳しいな。
勝手にお邪魔してる身分だししょうがない。
挨拶して公園のベンチに座る。まだ6:00。
ちやほや老人がウォーキングしてる。年寄りは朝が早い皆健康的で素晴らしい。
年寄りは物好きだ。挨拶してくれるし何処から来たのかと声もかけられる。眠いけど笑顔で返す。1人茨城の方が!地元は下妻。ご近所だ。
カメラが趣味の様で公園で写真を撮っている。
付いて行こうかと考えたけど人も多くなってきたし遠慮した。動けない。

今日は医者に掛かろうと思ってたけどこんな早くに起きる予定なかったし店なんか何処も空いてないし。
約4時間ベンチ待機。これが今日1番辛かったこと。調べてた医者に足を診てもらい薬と包帯で処置してもらった。それだけで安心感が。
もう大丈夫!ガーゼと包帯で守られてる。
数分後に自ら引き千切ったがな。
歩いていると熱が異常に籠るんだ。火傷の様。
足裏焦げる。馬鹿だね。幸い薬は役に立ってるからよし。相変わらず重苦しい顔してる。

ここ帯広市で食べたい物があった。名物の豚丼だ。ここが元祖で発祥の地らしいよ。
北海道はラーメンとか海鮮のイメージだけど豚丼もあると昨日知りました。
豚丼で有名な『ぱんちょう』に入ろうとしたら遠くから行列が見える。30人はいたかな。
諦めた(´・_・`) 代わりに駅中の豚丼屋さんでお昼をいただきました。
『うまいっ』3日振りの米だ。米が食いたくて食いたくて。そして豚。脂が甘い。タレじゃなくて肉の甘さがよく分かる。まともな食事してないと尚更舌がよく利くんだね。
それとね。上手くご飯が食べられなくなってた。箸でご飯がよく掴めない。笑った。
若干震えてた。早くたくさん口に運べない。
故に食べ方が汚い。怖いね。
あと2杯はいけたな。腹いっぱいになれんのが悔やまれる。旅に贅沢はないのだ。
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そして帯広を出ることに。国道に出たいがまだ足が厳しいから電車を使うことに。これが待たされるわ。約3時間。あー時間が。待合室にFree Wi-Fiを見つけた。ラッキー。
通信量を抑え次の芽室駅周辺の宿さがしと。
素泊まり3000円とここに決める。コンビニもあるしお金降ろせそう。

電車が来た。一両だけ。実にローカル。
乗り込み20分ほどして目的地芽室駅に到着。
田舎だ。中学生がちやほや。宿に着いた。
今日は人が少ないみたいだ。宿のおかあさんなんと昔茨城の結城に6年ほど住んでいたらしい。ご近所さん2人目。こういうの嬉しいもんだよね。
やっぱり家の中って幸せ。野宿の反発がすごいよ。この旅館の真っ白なシーツのにおいが傷んだ身体に安らぎをもたらすのだよ。
1番風呂して浴衣きて飯だ!今夜もカロリーメイト。でも米食いたいからコンビニ行っておにぎりと牛乳買った。やはり日本人。
お米を愛しお米に育てられここまで大きくなったわけだ。農家の方に感謝。
そして無性に飲みたくなった牛乳。本当は本当の北海道の牛乳を瓶で飲みたかったけど我慢出来なくてな。
牛乳ってこんなに美味いの?感動した。
ただの牛乳ね。牛にも感謝した。

昨日と同じ事言うと毎日の生活に慣れてしまっているんだな。毎日お米食べてるから。
当然主食ですから。たかが同じ米でもそれが3日に1回になるだけで3倍美味くなる。保証しよう。逆に贅沢かもしれない。何が食えるかわからんが。ジュースもお酒もそうだよね。
ここで人生の教科書カイジを思い出す。
カイジが地下の過酷な労働に贅沢せず1ヶ月後初給料でビールと焼鳥を食らうシーン。
カイジには麻薬かってくらいの衝撃。
その気持ち分かったよ。それこそ生きてる気がする瞬間かもしれない。小さな幸せか。
これが待ってるから働くし。歩く。その為だけじゃないけど。ありがたさ感じるよ。
っていう気分になりました。
だからなんでも当たり前に思っちゃいけない。
そうして生きた方がより幸せを感じられるよ。
ビンボーくさいけど。やがてそれが大きくなって本当の幸せを手に入れられるから。
世界規模で見れば自分なんて贅沢してるよ。
そうだろう?一緒に自分を見つめ直そう!


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