おはようございます。
先日は仕事の一環として「ユニバーサルドライバー研修」に参加しましたのでその報告と研修後の感想を書きます。
ユニバーサルドライバー研修とは?
高齢者や障害者の特性を理解したうえで、適切な接遇と介助が出来る運転手を育成する為の研修です。
内容は8:30〜17:00と1日拘束です。
講義は9:00からですが受付時に修了証に添付される写真撮影がありました。
自分の名前が書かれた用紙を両手で持って撮られる感じがこれから刑務所に入る前の写真撮影みたいでした( ˘ω˘ )
はじめに、日本の高齢者の人口増加の傾向と並んで障害者人口も増加傾向にあることを知りました。
資料の推計値では2040年頃が高齢者のピークになっていました。(3935万人)
因みに、日本の総人口=124,271,318人
※2020(令和2)年1月1日時点
このままいくと約3人に1人が高齢者で超高齢社会…。
昔に言われていた長寿大国なんて自慢にはなりませんね。
因みに都内は置いといてタクシーを利用するお客様って地方では高齢者がほとんどなんです。
多いのは接骨院や病院通いの高齢者で他には免許がない又は免許を返納した人。
だからこの研修に参加した意味は思いのほかありました。
具体的な講義内容はバリアフリー(ユニバーサル化)の現状、高齢者と様々な障害のある方への対応、後半はグループディスカッションという参加者同士での意見交換と解決策の提案と発表、車椅子の操作方法について。
バリアフリーの語源は建築用語
語源に関しては初耳でした。
訳すと「壁を取り除く」という意味。
社会生活にある物理的・精神的障壁を取っ払って生活しやすくすること。
精神的な壁も取り除くってのがいいね。
A.Tフィールド中和!(ただのヲタク)
そんなバリアフリー仕様?のタクシーをユニバーサルタクシーと呼びます。
ユニバーサルタクシーとは?
床が低く、車椅子のまま乗車でき、手すりが付いてて乗り降りしやすい工夫がされたタクシーです。
因みにタクシーって日本に何台あるの?
現在全国に約23万台ありそのうちの約2万台がユニバーサルタクシーです。
ユニバーサルタクシーが主流になるにはまだまだ時間がかかりそうです。
また、運転手は道に詳しくて上手な運転ができれば良いと思っていましたが物凄く広い視野で運転以外にも常に何か気を付ける必要があることを知りました。
非言語コミュニケーションの重要性
運転と同じくらいコミニュケーションが大切なお仕事だった。
人が生きていく上で欠かせないコミニュケーションは苦手な人も多いでしょう。
それは誰もが持つ心の壁により無意識にバリアを張っているからです。
そんな時は非言語コミニュケーションが心の壁を取り除いてくれます。
人は喋らずともその表情や行動で気持ちを伝えることができます。
第一声を発する前に笑顔で会釈する等。
言葉で伝わる印象は僅か「7%」
詳しくはメラビアンの法則を。
第一印象は主に表情や行動、服装や声のトーンだといいます。
人は言葉よりも外見で大きく判断されてしまうという事実です。
(物凄く分かります)
あと「タクシーあるある」として第一声が天気の話ししがち。
タクシーに乗車してさりげなく
「今日はいいお天気ですね〜」なんてこと言われませんか?
「今日は冷えますね〜」とか。
このさりげない一言が心の壁を取り除いて心地良い雰囲気をつくれたりするものなんです。
当たり障りのないどうでもいい一言が心を開く魔法の言葉になったりして。
講義では高齢者はじめ障害者の接遇と介助の対応を学びましたがコミニュケーションの講義が1番印象的でした。
見えないコミニュケーションを意識しよう。
余計なお世話をしない
また、総じて共通していた点が必要以上に手を貸さないことでした。
自分の親切心が相手にとっては迷惑になること。
過去に親切心で身体に不自由のある方を積極的に介助しようとして怒られたことがありました。
干渉されたくない人、時間はかかるけど自力で解決したい人がいることを踏まえて、先ずは声を掛けて必要ならお手伝いするのが正解でした。
纏め
研修を振り返ると運転に関する講義は何も無かった!
超高齢社会に向けてこれからのドライバーに求められるスキルはコミニュケーション能力(非言語コミニュケーション)だったのかなぁと。
もちろん障害者についても身体のどこに障害があるかで適切な対応を求められますが、なによりも「安心感」を与えることが今回のテーマだったのではないかと思いました。
非言語コミニュケーションを磨く
心地よい印象と安心感を与える服装、髪型、表情、行動を意識して今後の仕事に活かしていきましょう。
(内面も磨けるとなお良し)
それではまた